京都冬の旅

幕末史跡紀行

京都冬の旅

仁和寺観音堂から龍安寺へ――穏やかな冬日和の散策

1月17日。
本来なら底冷えの厳しい京都のはずが、この日は驚くほど穏やかだった。

冬とは思えないやわらかな陽射し。
冷たいはずの空気もどこか優しく、散策には最高の日和となった。

最初に向かったのは 仁和寺

仁和寺観音堂 ― 冬の光に包まれて

観音堂へ続く石畳。
冬枯れの境内に、柔らかな陽光が差し込む。

観音堂内に整然と並ぶ三十三体の観音像。
凛とした空気はありながらも、この日はどこか穏やかで温もりを感じる空間だった。

厳しい寒さの中で見る冬景色も良いが、
こんな穏やかな冬の日もまた格別だ。

静かな時間の中、ゆっくりと手を合わせる。

冬の道を歩き、龍安寺へ

仁和寺を後にし、歩いて 龍安寺 へ向かう。

例年なら肩をすくめて歩く季節。
しかしこの日はコートの前を開けても平気なくらいの暖かさ。

1月とは思えない陽気に、自然と足取りも軽くなる。

龍安寺石庭 ― 静寂の中のぬくもり

白砂と石だけで構成された枯山水の庭。
余計なものを削ぎ落とした世界。

暖かな光が白砂を照らし、石の影をくっきりと浮かび上がらせていた。

寒さが和らいでいる分、心もどこか柔らかい。
静けさの中で、ただ庭を眺める贅沢な時間。

冬の京都は厳しい――
そんな先入観をやさしく裏切る一日だった。

冬でも、心は春の兆し

歩きながら思う。

年齢を重ねても、
季節が巡っても、
人生はまだまだ途中。

歴史を感じる場所を歩き、身体を動かし、
その日の空気を全身で味わう。

1月17日の京都は、
厳冬ではなく、穏やかな“ご褒美のような冬日”だった。

またこの町を歩こう。
次はどんな表情を見せてくれるだろうか。

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